マーケットにとって、2022年は間違いなく厳しい1年でした。 マーケターは、ハイブリッドワークへの切り替えや大量離職時の従業員の退職によってもたらされる変化に関する課題など、世界的なパンデミックおよび急速なデジタル化による前例のない課題に直面しました。 また、マーケット動向が変化することにより、私たちの働き方、購買者の注意の引き方、および顧客との繋がり方を根本的に転換させる必要も生じました。
来たるべき激動期
2023年は困難に立ち向かう年になりますが、現時点において十分に検討して創造的なプランを立てることにより、成長のチャンスが見えてきます。
景気は後退中であり、それは避けられないことになりそうです。 差し迫る状況を示す指標として、米国労働省労働統計局は、2022年第2四半期には労働生産性が4.1%低下している一方で、労働時間は2.6%増大していると報告しています。 Wrike独自の調査によると、大部分のマーケターが現在でも他部門と連携を取らずに仕事をしていることもわかっており、これはストレスや燃え尽きの増大に影響を与えることになるため、私たちは複数のタスク、システム、およびアプリケーションを 適切に調整しています。
私たちの多くはマーケターとして、ROIおよびパフォーマンスに関する社内のプレッシャーが増大して、予算が削減されることにより、購買行動が変化していることを認識しています。 ただし、到来するこれらの課題は、決して克服できないものではありません。 マーケターは臨機応変で粘り強い性質を備えており、いつものように新しい要望に応えるために、そのプラン作成能力と先見力を発揮して、大きな役割を果たすことができます。
以下に示すのは、2023年に発生するであろう課題に取り組み、来たるべき年においてビジネスの一番の原動力として部門を確立するよう試みているマーケティングチームにとって、最も重要となる5つの考慮事項です。
- 市場化までの時間の短縮
より少ないリソースでより多くの成果を達成する - 聞き覚えがありませんか? 非常に競争の激しいマーケットにおいて、チームとして競争相手に打ち勝つためのレースに臨む必要があります。このことは、予算および最終損益の点で、かつてないほどに意識しなければならない内容です。 McKinsey & Companyの調査により、市場化が6か月遅れると、理想的に早期に市場化した場合と比較して、収益が最大33%減少する可能性があることが判明しました。 遅れを取ってはいけません。前もってプランを立て、時間どおりに実行するのです。 - ROIへの継続した集中
マーケターにとってROIを達成することは必ずしも簡単であるとは限りませんが、達成したうえにそれを最適化することにより、レースのコーナーにおいて先頭に立つことができるのです。 すべての投資について責任を負うチームを抱えている組織にとって、投資のそれぞれの有用性を最大化することは、部門が危機を乗り越えて目標を達成するのに役に立つだけではなく、激しい競争の中の現在のキャンペーンに対して優位性を与えます。 - オムニチャネルキャンペーンの実施
新しい課題の出現と景気後退により、マーケティングの実施範囲を狭める必要が生じるということではありません。使用できるすべてのチャネル全体において、購買者ごとに一貫したメッセージを発し続けることが大事です。 オムニチャネルの取り組み戦略のある企業は、顧客の平均89%をつなぎ止めているのに対して、戦略のない企業は顧客のわずか33%をつなぎ止めているに留まっています。 オムニチャネル戦略は、さまざまなマーケティング機能の中で他部門と連携を取らない部門を排除するのにも不可欠です。これは、最も必要なときに、その期間の生産性と効率を向上させるのに重要な役割を果たします。 - リソースの最適化
予算とリソースに関して一層の注意を払う際には、最適化が重要になります。 時間と資金を管理して、今年、いくつのマーケティング部門を創設するか廃止するかを決定します。 この決定においては、以下の3つの点に注目します。
- キャンペーンリソースのプランを通した、プロジェクトリソースのニーズの正確な見積もり
- チームの利用可能性、能力、および強みに基づいた作業負荷の最適化
- 明快で現実的な予算編成 - 従業員の満足感の維持
作業に従事していない従業員は、非生産的な従業員です。これは特に、大きなことを考えるための時間とスペースが必要な創造的グループに偶然属してしまったマーケターについて当てはまります。 従業員が燃え尽きることにより、離職の一因となる場合があります。その従業員を再配置して新しい従業員をトレーニングするのに必要な企業の貴重な時間、リソース、および資金に関するコストが発生してしまいます。
追加の特典ヒント - 信頼できる唯一の情報源を持つことにより、プロジェクトおよびチーム間の可視性と効率を保証するための回答が得られます。 幸いなことに、私たちの大部分はすでにこのことを知っています。 ビジネスリーダーの86%が上位3位までの優先事項を実践して、自分たちのビジネス機能で進行中の情報および活動に関する信頼できる唯一の情報源を獲得していました。
先頭に立つチャンス
私たちの多くにとって2023年が厳しい年になるであろうことは否定できませんが、マーケティングチームが組織の先頭に立って前例を作り、より戦略的な役割を果たすための大きなチャンスでもあります。
私たちが優位に立てるのは、特に景気後退のような慎重な対応を要する状況において、顧客についてより理解を深めてコミュニケーションをとるための能力のおかげです。 マーケティングチームが、消費者の価値感や考え方における要望とその長期的な変化に即座に反応し、自身独自のビジネス内でその変化に適切に対応することにより、見上げた先にある北極星のように組織が台頭するための稀に見るチャンスが訪れることでしょう。
このブログシリーズのパート2では、今年注目すべきマーケティング動向について解説します。 この上位のヒントに注目して、2023年のプランに組み込んでください。