今日のデジタルマーケティング
まず、今日のデジタルマーケティング領域において明白なトレンドのいくつかについて、そのトレンドを何が強力に後押ししているのかをみてみましょう。
1. ビッグデータのインテリジェンス
マーケティング対象者に関するビッグデータの普及により、ブランドは極めて個別化された有意義なエクスペリエンスを容易に提供できるようになってきました。これは結果として、消費者の、特に有意義なエクスペリエンスのみを求め慣れているミレニアル世代やジェネレーションZの期待をさらに高めることにつながっています。 言い換えれば、今日のマーケターは対象者のセグメントの数だけエクスペリエンスを創出しなければならず、つまり、より多くのマーケティングの成果物、カスタマイズ、 デジタルアセットを生み出す必要があるということです。
2. デジタル広告の拡大
デジタル広告の使用は約15%の年平均成長率で急速に拡大しており、 Marketing Chartsによると、デジタル広告市場は現在、TV広告を300億ドル余り上回っています。 特に後押しとなっているのがソーシャルメディアです。そのためマーケティングチームは、重要性の高いソーシャルメディアプラットフォームをすべてカバーするために必要なキャンペーンコンテンツのバリエーションを、継続的に生み出す必要があります。
3. デジタルを優先するための予算のシフト
最近のGartner CMO Spend Surveyによると、デジタルマーケティング支出は2019年の44%から上昇しており、2024年までにCMOの予算の54%に達する見込みです。 これは、ビジネスで最高のROIを達成するためにCMOが資金の大部分をどのように使おうとしているかを示す、重要な指標となります。
マーケターにとっての意味
では、このことは今日のマーケターにとってどのような意味を持つのでしょうか。 偉大なブランドのもとで仕事をし、対象者にアピールするために優れたコンテンツを生み出しているチームにとって、今日のデジタルマーケティングにおいて避けられないことは何でしょうか。
1. スピード
マーケターは機敏に動く必要があります。 Digital Marketing Instituteによると、新しい素材よりも新しいビジネスのほうが重要であることを、ますます多くのチームが認識するようになり、「アジャイルマーケティング」がより重要な意味を持つようになっています。 アジャイルマーケティングでは、機会をフルに利用してビジネスを推進するために、対象者のエンゲージメントを促す新しい手法を開発し、テストして微調整するスピードが重要になります。
2. 影響
マーケターは考案したキャンペーンの影響を測定し、検証できなければなりません。 これは、チャネル、デジタルコンテンツ、 グラフィックデザイン、コピーなど、キャンペーンに関わるすべての変数を評価するということです。 このような評価の決定を促すデータは、かつてないほど利用しやすくなりました。また、マーケティングの責任者が求めるそのような重要な情報により、デジタルへの予算割り当ての増加が正当化されています。
3. 整合性
購入者との間に信頼関係を築くには、すべてのタッチポイントでブランドの整合性を高めることが非常に重要です。 顧客は競合他社やレビューを容易に比較し、短時間で製品を自分で確認し、調査することができます。 バイヤーズジャーニーの70%は販売チームに到達すらしないうちに終了してしまうため、マーケティングチームはブランドアフィニティを生み出すためにできる限りのことをする必要があります。その中で大きな推進力になるのは、整合性のあるブランドエクスペリエンスです。
WrikeとMediaValet — 強力なデュオ
WrikeとMediaValetは2018年から提携し、さまざまな業界の代理店やブランドのクリエイティブチームおよびマーケティングチームを、共同で支援してきました。このパートナーシップがクライアントに提供してきたのは、複数チャネルにまたがりブランドイメージにも合った優れたキャンペーンを生み出し、実施する能力です。私たちは共に多数のクライアントを支援し、クリエイティブなコンテンツ公開の合理化や、キャンペーン考案の期間短縮、ブランドの整合性の維持を可能にしてきました。 このすばらしいパートナーシップについてご紹介させてください。
私たちの連携
WrikeとMediaValetのデジタルアセットマネジメント(DAM)を使用すると、チームはブランドイメージに合ったデジタルアセット(ロゴ、画像、製品ビデオなど)を容易に探してWrike内のプロジェクトタスクに添付できるため、ワークフローの合理化につながります。 デジタルアセットを添付したところからはクリエイティブチームが作業を引き継ぎ、新しいキャンペーンコンテンツをレビューし、Wrike for Marketers内で承認します。 コンテンツが完成したら、バージョン管理され安全な、すべてのデジタルメディアアセットを対象とした信頼できる唯一の情報源を維持するために、Wrikeに留まったままでMediaValetに公開することができます。
DAMを使う理由
では、なぜDAMを考慮する必要があるのでしょうか。そして、DAMとは何でしょうか。 簡単に言うと、DAMとはクラウドベースのマーケティングテクノロジーの1つです。定義によると、「企業が1つの集約的なライブラリ内でデジタルアセットを管理し、整理して共有や配布を行うのに役立ち、 チームの生産性を向上させ、コンテンツとクリエイティブなプログラムのROIを高めるもの」です。
DAMは実際には長年存在していますが、この10年の間に急激に広まってきました。 この利用の拡大は主に、クラウド内の大きなメディアファイルを高速でアップロード、ダウンロード、レンダリングするのに必要な、高い処理能力の実現に関係しています。また、マーケティングのトレンドによっても推進されています。
MarTechスタックのハブ
DAMはGartnerのアナリストにより、MarTechスタックの「ハブ」として説明されています。 しかし、これはチームがすべきことにどう当てはまるのでしょうか。クリエイティブチームおよびマーケティングチームはアセットを容易に見つけられなければなりませんが(MediaValetの顧客のデジタルライブラリに6桁の数のアセットが格納されるのは珍しいことではありません)、さらに重要なのは、デジタルメディアを使用して見込み客にリーチする必要があることです。
キャンペーンのための最終アセットを生成するには、複数のデジタルファイルを作成し、整理し、検索し、使用しなければなりません。 完成品の要素となる個々の画像、グラフィック、短いビデオクリップだけでなく、レイアウトおよびデザインファイルも必要です。また、完成したら、完成品や完成品を構成する個々のアセットを配布し、追跡したり、時間の経過とともに発生するバージョン変更を記録したりすることになります。
成功に向けてキャンペーンを開始
WrikeとMediaValetのパートナーシップは、チームがひとつになり、組織がさらに成功するための役に立ちます。アセットの創出からアーカイブまで、デジタルキャンペーンの成功を後押しできるようにチームを力づけて成果を高めるために、WrikeとMediaValetに何ができるのか、こちらで詳細をご紹介しています。
全編公開中のウェビナー「Why You Should Give a DAM About Wrike For Marketers」もぜひご覧ください。
参考資料
- Marketing Charts, Growth of Social Media: https://insights.digitalmediasolutions.com/articles/digital-advertising-growth-2020
- Gartner CMO Spend Survey 2018–2019: https://www.brafton.com/blog/content-marketing/the-ultimate-list-of-marketing-spend-statistics-for-2019-infographic/
- IBM: https://www.ibm.com/topics/digital-asset-management