成功しているスタートアップ企業は、「計測する」ことが持つ力を知り尽くしています。
中でも、パフォーマンス分析は爆発的な成長を目指すスタートアップ企業にとって非常に価値のある分析です。その効果は、予算が限られている状況や納期に追われている場合に特に顕著ですが、 従業員のパフォーマンスを分析するソフトウェアを活用することで、チームのワークフローや収益性に関する強みや弱みなどの重要な洞察さえ引き出すことができます。
ハーバード・ビジネス・スクールによる最近の調査(英語記事、35,000社以上のグローバル企業を対象に評価)によると、成功しているスタートアップ企業は、以下の3つの手法の活用が目立ったということです。
- 実験: 既存のブランド企業にとっては新しいアイデアを見つけるのに役立つだけでなく、新興のスタートアップにとってはより早く失敗して大切な学習を得る機会にもなります。
- A/B テスト: A/B テストという具体的で再現性のあるプロセスを通して測定可能な結果が得られるため、スタートアップに必要な「実験」を体系的に実施できます。
- パフォーマンス分析: プロセスを準備して最適化したら、次に結果を分析し、データを適用する方法を見つける必要があります。
パフォーマンス分析とは
パフォーマンス分析の簡潔な定義は、ワークフローやプロジェクトなどの日々の活動を観察し、強みと弱みを特定することです。 こうした大局的な分析(英語記事)により、会社の経営陣は組織がどのように機能しているかについて、より焦点を絞って明快なイメージを抱くことができます。 どのパフォーマンスの数値を改善すればいいのかがわかれば、その具体的な方法やイノベーションの種を見つけることはがぐっと簡単になるからです
実は、ビジネス分野でのパフォーマンス分析とスポーツ分野でのパフォーマンス分析の間には多くの類似点があります。 どんな主要なスポーツにも、チームや個人のパフォーマンスを計測するための指標があり、これらの数値を記録することで、比較や改善を行っていくことができます。 職場では、これらのパラメータを定義し、データ収集システムを導入し、最終的に自分のチームから可能な限り最高のスコアを得る方法を見つけるのが仕事です。
パフォーマンス分析が企業にもたらすメリット
パフォーマンス評価には多くの利点があります(英語)が、大きく2つにグループ分けできます。
1. パフォーマンス分析による従業員の満足度の向上
従業員の士気を高める上で最大の障害の一つは、「自分の仕事に意味がない」だとか「どうせ誰もこの仕事に気づかないんだ」といった考えの蔓延です。 従業員の努力が認められることを保証するシステムの導入は、従業員のモチベーションの向上に役立ちます。 自分の達成した成果がきちんと評価されるだけでなく、どのような方式で評価がなされているかの透明性が向上することで、どのスキルを伸ばしていけばよいのか従業員自身がよりよく理解できるようになります。
また、管理職の側も、パフォーマンス分析ツールを使用することでチームの弱点を見つけ出し、サポートを行ったり研修などのトレーニングの提供を検討できます。 また、チームを引っ張るエースプレイヤーを見つけ出し、昇進に向けて必要な準備や育成を行うことも容易になります。
2. パフォーマンス分析により評価の平等性も担保
パフォーマンス分析を使用している職場では、上司の好き嫌いによる影響や実績に基づかない誤った評価を最小限に抑えることができます。 主要な優先事項とパフォーマンスの評価基準を明確にすることで、従業員全員が同じスタートラインに立って評価を受けることができます。 全員が同じ基準で評価されるため、全員がかなりの程度まで平等に成功の機会を得ることができます。
パフォーマンス分析が起業したばかりのスタートアップに役立つ理由
スタートアップが正しいピボット(事業の転換)を早く実現したり、社員の燃え尽きによる離職を避け、生産性も向上させたいと考えるのであれば、パフォーマンス分析を導入する必要があります。 ちなみに、適切なピボットの失敗や高い離職率、生産性の停滞は、スタートアップが失敗する理由(英語記事)の上位に含まれています。 スタートアップが可能な限り早く成長したい(あるいは少なくともビジネスを継続したい)のであれば、これらのポイントを特に重視するべきだといえます。
従業員のパフォーマンスを分析できるソフトウェアの活用方法
パフォーマンスを明確に分析できていれば、一つ前のセクションで述べたようなスタートアップの課題を解決できます。 Wrike では、次のような利点をそなえた高度な分析ツールとウィジェットをネイティブ機能として活用できます。
- 収集したデータをまとめるさまざまなグラフの活用
- 分かりやすく実行可能なアクションにつなげやすいレポート
- 生産性の強みと弱みが一目でわかるダッシュボード
パフォーマンス分析による企業の収益性の把握
パフォーマンス分析ツールは、スタートアップ企業がより多くの収益をあげることに貢献して初めてその役割を果たしているといえます。 パフォーマンス分析の分野をリードする Wrike Analyze が、単に数値を集計して表示するだけでなく、実行可能なアクションを引き出せるように柔軟なカスタマイズ性をそなえているのはそのためです。
複数の分析ウィジェットを組み合わせて分析ビューを作成することで、リソース、予算、プロジェクト管理に関する最新情報を1つのダッシュボードでまとめて確認できます。 毎日自動的に最新の数値が計算されるので、経営陣や管理職とすべての従業員が同じ指標をもとに業務を推進できます。 これにより、パフォーマンスの低下などの問題を、進捗への具体的な影響が出る前に簡単に発見できます。
さらに、Wrike Analyze はパフォーマンスが最も優れている分野の特定にも役立ちます。 成功したプロジェクトをテンプレート化して今後のプロジェクトや他部門にも展開することで、成功を簡単にスケールさせることができます。
自社のビジネスの実態を正確に把握する
スタートアップにとって製品リリースの期限や予算も重要ですが、パフォーマンス分析の結果には今後の事業全体の収益性が関わってきます。 スタートアップ企業は、パフォーマンス分析という信頼できる仕組みを確立することで、実際の業務データを使用して利益率を継続的に評価し、採用や外注などのリソース管理を行うことができます。 Wrike Analyze の詳細を確認し、組織の生産性を向上するための大きな武器をぜひ手に入れてください。