製品開発チームにとって、バグの管理と追跡は品質維持のために不可欠です。 バグ追跡では、最初のうちは1つのバグを修正すると、さらに多くのバグが発生するような感覚に陥るかもしれません。 しかし、製品機能が増えるにつれ、ログに記録して対処する必要のある不具合や問題が発生する可能性も高くなります。 だからこそ、バグ追跡ソフトウェアは必需品なのです。

バグ追跡システムを配備しておくことで、開発者は問題をすばやく解決でき、それが製品品質や顧客満足度の向上につながります。 ここでは、バグ追跡が重要である理由と、Wrikeを利用して独自の効率的なバグ追跡システムを開発する方法について説明していきます。

バグ追跡とは

バグ追跡とは、製品またはソフトウェア環境内の不具合やエラーを検出し、ログに記録し、対処するための1つの方法を表します。 バグが発生する原因は多数あり、たとえば人的ミス、古いスクリプト、テストプロセスの不備などが考えられます。

バグ追跡は、開発チームがそのような不具合を発見して解決する方法であり、 また、チームがワークフロー内の問題(人的エラーにつながるような無理のある期限設定など)を明確化するためのものでもあります。

バグ追跡が重要である理由

バグ追跡が重要となるのは、ソフトウェア開発が孤立状態で行われることはないからです。 新しい機能やアップグレードが顧客に頻繁にリリースされている環境では、製品の品質と安定性を監視する方法が必要になります。

実際、American Society of Qualityによれば、「成長著しい」企業内での低品質の製品は運用コストの10~15%を占めています。 したがって、バグ追跡システムが存在しないか不十分であると、組織の収益にまで影響する可能性があります。

たとえば、ユーザーがラジオの生配信をストリーミングできるアプリを作成している企業では、一部のAndroidデバイスでプラットフォームをクラッシュさせる原因となるバグは大きな問題になります。それが広告に影響を及ぼすとすれば、影響は特に甚大です(モバイルユーザーの大部分を逃した可能性のあるバグの多いアプリに広告を出そうとする人はいないでしょう)。

この不具合への対処は優先度の高いタスクとなりますが、効率的なオンラインバグ追跡ソフトウェアを利用すれば、このような不具合を監視し、ログに記録して対処できます。

バグ追跡の仕組みとバグ追跡システムの概要

バグ追跡はまず、開発チームに問題を認識させるところから始まります。 次に、開発チームのリーダーがその修正の優先度の設定方法と問題の調査および修正を担当するメンバーを決定します。 この後さらに、テストプロセスが続く場合があります。 最後に、修正版がユーザーや顧客に配布されます。

効果的なバグ追跡システムを開発する際に考慮すべき重要な要素がいくつか存在します。 バグ追跡システムには、次のような要素が必要です。

  • バグレポートやカスタマーチケットを受領するための受け入れプロセス
  • 報告を受けた問題に対して優先度を設定し、その問題を担当するチームメンバーを指名する方法
  • テストなどの追加のプロセスをきめ細かく制御するためのタスク階層
  • バックログ、処理中、完了のそれぞれの状態にあるタスクを視覚的に明示する方法

これらのプロセスにより、不具合の特定、報告、修復が容易になります。 これらの修正について追跡し優先度を設定する前に、バグレポートを作成してログに記録する必要があります。 では次に、バグレポートの作成に必要となる事柄を見ていきましょう。

バグレポートの作成方法

バグ報告のプロセスは一般に、問題の報告者、対象の製品、バグ情報の受領と対処に関する既存の手順によって異なるものになります。

たとえば、多くのアプリに「バグ/問題の報告」に関するスペースがあり、ここからアプリの異常な動作や不安定な動作について報告できるようになっています。 開発ユーザーがバグ報告専用のメールアドレスをユーザーに通知する場合もあります。

開発チームのメンバーがバグを自ら発見した場合は、その時点でレポートを作成し、優先度の設定と問題の解決のプロセスを開始することになります。

理想的なバグレポートには以下の情報が含まれています。

  • 問題についてわかりやすくまとめたタイトル
  • デバイスとオペレーティングシステムに関する詳細
    • Webサイトなど、複数の手段でアクセス可能なものに関連する問題の場合は、使用しているインターネットブラウザなどの情報も役立つ
  • 機能または製品の予期される動作と実際の動作を示した、問題の簡潔な概要
  • 再現手順(エンジニアが報告対象のバグを確認するために実行する必要のある作業)
  • スクリーンショット、その他の背景情報

バグレポートを作成する際には、簡潔、明確、具体的に記述することが重要です。 まとまりのない、あるいは曖昧な問題説明では、修正が遅れる可能性があります。 また、作成したレポートを送信する前に、それが既知のバグかどうかをチェックすることもお勧めします。

バグ追跡ソフトウェアとしてのWrikeの利用は簡単、便利で効果的

Wrikeの問題追跡機能は、バグレポートの受領だけにとどまりません。 チームがより効率的なワークフローによってバグを追跡し、優先度を設定し、担当者を指定し、テストし、修正版をリリースできるようにします。 そのためのWrikeでの簡単な5つのステップについて以下に紹介します。

  1. 1. カスタムリクエストフォームをセットアップし、バグおよび問題レポートの処理に必要なすべての基本フィールドをそこに追加します。 このフォームには、問題の簡潔な説明、オペレーティングシステムの詳細、スクリーンショットなどのためのフィールドも必要です。
  2. 2. このフォームに入力されたリクエストが自動的にタスクとなります。これらのタスクに優先度を設定し、チームメンバーに割り当てることができます。 また、所定のルールに基づいてタスク/リクエストを高優先度として設定することで、チームメンバーがその問題を緊急に調査する必要があると認識できます。
  3. 3. Wrikeのタスク階層では任意の親タスクにサブタスクを追加できるため、チームはテストなどの重要なプロセスを容易に処理できます。
  4. 4. カスタムステータスとワークフローによって、タスクのライフサイクルの各ステージにラベルを付けて、ステータスを適宜変更できます。 「バックログ」のタスクを「処理中」、「テスト中」、さらに「修正済み」へと変更する操作は数回クリックするだけで済み、簡単です。
  5. 5. Wrikeの「かんばん」ボード を使用して、リクエスト段階から解決段階までタスクを追跡し監視できます。

Wrikeをバグ追跡ソフトウェアとして利用すべき理由

効率的なバグ追跡システムを配備することで、開発チームは高品質の製品をリリースすることに集中できるようになります。

WrikeではGitHubなどのアプリとの連携が容易で、チームが問題をすばやく効率的に追跡、管理、解決できます。

Wrikeのオールインワンのプロジェクト管理プラットフォームを利用すれば、マーケティングや営業、IT、カスタマーサービス、開発など、企業のあらゆる部門を管理できます。

世界中のあらゆる業界のチームが、最も重要な作業を管理するためにWrikeを選択しています。その理由を実感していただくために、 ぜひ2週間フリートライアルに登録して、今すぐお試しください。