用語集
プロフェッショナルサービスガイド
用語集
会計サービスを専門とする組織は、納税書類作成、経理、監査、およびその他のファイナンシャルプラニングとコンプライアンス業務を行う。
基本サービス契約はクライアントとベンダー間で締結し、実行する作業、サービス期間、料金体系をまとめている
プロフェッショナルサービスにおける請求可能な作業とは、クライアントに料金を請求できるタスクを意味し、請求可能時間はこれらのタスクに費やした時間を意味する。時間報酬体系でクライアントに請求する場合は、これらのタスクを完了する際に、クライアントに関連する請求可能な作業に費やした時間のみを請求する。
請求モデルはクライアントや顧客への請求に使用する料金体系である。提供するサービスおよびその他の要因に合わせて、多数のタイプの請求モデルから選択する。最もよく利用されている請求モデルは固定料金と時間報酬の2つである。
ビジネスリソースプラニングは、企業が持つ様々なニーズや要件の管理に使用するプロセス。ERPソフトウェアは、リソース管理やサプライチェーン管理などの組織内の重要な機能を実行するビジネスリソースプラニングに使用する。
キャパシティプラニングはプロジェクトマネージメントにとって不可欠であり、作業に費やせるキャパシティとプロジェクト完了に必要な作業量を比較して評価する。
稼働率は「可能な生産高」と「実際の生産高」の関係を示す。例:弁護士が1週間に30時間の請求可能な作業を完了することは可能かもしれないが、15時間しかない場合の稼働率は50%となる。
稼働率は、最高生産高を最大可能生産高で割って計算する。
クライアント中心のアプローチとは、ビジネス成長の戦略として顧客のビジネスニーズに焦点を当てるビジネス手法。クライアント中心のアプローチによって、企業は顧客との間に忠誠心や信頼を築く経験やサービスを調整する。
顧客管理では、クライアントのニーズまたは顧客ベースに効果的に対応するプロセスを説明している。顧客管理は1つのアクションではなく、顧客サービスを通して関係や忠誠心を育む継続的なプロセスである。
クライアント維持とは、組織、プロダクト、サービスにてクライアントを維持することを意味し、クライアント維持率とは単に、企業のサービスを継続利用する既存顧客の率である。既存クライアントを維持するより新規クライアントを採用する方が通常コストがかかるため、多くの企業にとってクライアント維持は重要である。
クライアントサービスは、顧客とプロジェクトチームまたは組織を結び付ける役割を果たす。クライアントサービスのマネージャーはしばしば、窓口係や仲介人としてクライアントの懸案を伝えたり、レポートやアップデート報告の準備をしたり、クライアントの懸案をプロジェクトチームと共有する。
コンサルティング契約は2つの事業体(独立業者と顧客)間の業務手配の条件を詳述したもの。作業のスコープや対価などに関する詳細が含まれる。
コンサルタントはコンサルティングリテーナー契約を締結すると、長期に渡って提供するサービスに対して料金を請求できる。コンサルタントは特定のプロジェクトのみのコンサルティングではなく、安定した収入をもたらすリテーナー契約を結ぶこともできる。コンサルタントの専門知識を継続的に利用することができるため、クライアントもこの形式を好む場合がある。
コンティンジェンシープランは、ビジネスのリスクや障害に対応するプロセスおよびシステムの構築に焦点を当てている。すぐれたコンティンジェンシープランには、ビジネスの継続や完了に影響する多くの脅威についての詳細が記され、対応プランについても説明されている。
予備時間はプロジェクトのスケジュールに追加するバッファーを意味し、プロジェクトによっては2週間から2か月(またそれ以上)に及ぶ。プロジェクトには複数の問題が発生する可能性があり、予備時間を追加することで、プロジェクトの遅滞または妨害リスクへの対応を検討する。
主要成功要因(CSF) は、プロジェクトが成功と見なされるために達成すべき主なマイルストーンまたは目標であり、プロジェクトのCSFを認識し理解することによって、チームのフォーカスと優先事項を整合できる。
共同作業管理ソフトウェアは、仕事においてチームと個人間の協力を促進するソフトウェアであり、主な機能にはタスク管理、リソース管理、ファイル保存ツールなどが含まれる。
売掛金回転日数は、代価後払いの販売の支払い回収にかかる平均日数を表す
需要とキャパシティは、ビジネスニーズを満たすために必要な/求められるリソースと、利用できるリソースを測定し、管理する手法である。例えば、需要が高くてキャパシティが低い場合は生産の障害となる。これはプロダクトやサービスへの関心が高い場合でも、その需要に応えるキャパシティやリソースが不足しているためである。
需要管理は、顧客の需要を分析および予測し、必要に応じてキャパシティを調整するプロセスである
従業員稼働率は、作業者の生産性を測定する一つの方法である。従業員の請求可能時間合計を特定期間の作業時間(1週間または1か月など)で割ったもので、通常パーセンテージで示される。従業員稼働率が低いことは、何もしない時間があったり、事務仕事などの定期的なタスクに時間をかけすぎていることを意味する。その一方、従業員稼働率が高いことは従業員が過重労働しているか、燃え尽き症候群になりかかっていることを意味する。
ERP(エンタープライズリソースプラニング)ソフトウェアは、大規模な企業におけるビジネスの未確定要素の管理をサポートする。EPRはかなり高額であるが、その主機能には一般的に、サプライチェーン管理やビジネスインテリジェンス、セールス管理などが含まれる。
確定価格契約は、プロダクトやサービスのコストが経過期間やマテリアルのコストによって変動しない契約である。このため、確定価格契約のコスト見積もりは非常に慎重に行う必要がある。
可視性の高いプロジェクトとは、組織内で重要度が高く、幹部社員や企業内のその他の主要人物の関心を引くあらゆるプロジェクトを指し、高額のプロジェクトや新分野に進出するプロジェクトなどが含まれる。
人的リソース計画は、組織が必要な人材配置を予測するプロセス。その後は資格を持ったプロフェッショナルの人材維持に取り組む。
請求書処理にはサプライヤーが提出したインボイスの受け取り、その管理や支払いなどが含まれ、多くの企業はソフトウェアを使ってこのプロセスを電子的に管理する。
プロジェクトマネージメントにおいて、マイルストーンはプロジェクトのライフサイクルにおける転換期や重大な達成を示すイベントまたは標識を意味する。
マイルストーン請求は、プロジェクトの特定のポイントに達した際に支払いが発生する料金体系である。プロジェクトによってはマイルストーンが2つか3つある場合もある。この場合はマイルストーンごとに支払いが発生する。
契約書の上限条項は通常、ベンダーが請求する金額が特定額を超えないように規定している。マテリアルのコストが変動したりプロジェクト期間が未定の場合は、ベンダーにとっては難しい問題である。
請求不可能な作業とは、クライアントに料金を請求できない作業を意味する。クライアントは、自身のプロジェクトやケースに関連する作業に対してのみ請求されるべきである。例えば、弁護士は、顧客Bのために契約書を作成したり裁判で弁護した時間に対する料金を顧客Aに請求することはできない。
時間通りに予算内でプロジェクトを納品できるとは、通常、プロジェクトが順調に管理され実行されていることを示し、期限を守り、合意した予算を超えていないことを意味する。
営業利益率(営業利益マージン)の計算には以下の式を使用する。
営業利益を純売上高で割り、100を掛ける。
企業はプラニングソフトウェアを使って戦略の各部分やタスクの優先度を調整する。プラニングソフトウェアを使うと、プロジェクトの計画や新規採用者のオンボーディング、日常業務および個人的なタスク管理が行える。
プロジェクトの定義では、プロジェクトのスコープ、目的、ステークホルダー、成果物を定義する。プロジェクトのライフサイクル中にプロジェクトの詳細が不明確になった際に、確認のために使用するドキュメントである。
価格モデルはプロダクトやサービスの価値を決定する方法である。人気のある価格決定モデルには、バリューベースの価格決定、コストベースの価格決定、固定価格決定、さらに時間と経費による価格決定が含まれる。
価格計画プロセスは、プロダクトやサービスの価格を決定する戦略的アプローチであり、以下の6つのステップで構成されている。1) 価格設定の目標を設定する。2) 需要を見積もる。3) コストを決定する。4) 価格設定環境を分析する。5) 価格設定戦略を選択する。6) 価格設定の方策を開発する。
マネージャーやプロジェクトリーダーは、生産性の監視ソフトウェアを使ってチームの作業時間やその状況を追跡する。また、生産性監視ソフトウェアは、タイムトラッキングやアクティビティモニタリングツールも備えていることもある。
プロフェッショナルサービス契約は、ビジネス提携の条件を記したクライアントとベンダー間の契約である。作業のスコープ、料金/報酬、作業期間の詳細などが含まれている。
利益率はプロジェクトまたはビジネスの収益性を表す。粗利益、営業利益、純利益は、すべて利益率を計算する方法である。
プログラムステータスレポートは、複数のプロジェクト(しばしば同じポートフォリオ内)の概要を提供する。社内のハイレベルで掲示され、予算やスケジューリング、プロジェクトの進捗状況の詳細が含まれる。
プロジェクトの前提条件とは、プロジェクトの設定において一般に事実と想定できること(プロジェクト完了に必要な設備が揃っているなど)を意味する。一方、制約条件とは、本質的にプロジェクトを制限するものを意味する。例えば、予算やリソースの制限がないプロジェクトは存在しない。そのため、予算、リソース、タイムラインなどはしばしば制約条件となる。
プロジェクトマネージメントのコンティンジェンシープランとは、プロジェクト期間中に発生する潜在的なリスクに対応する。予定通りに作業が進まない際の戦略や対応の概略を記するバックアッププランである。
プロジェクト管理の状況は、プロジェクトの進捗状況に関する主な詳細を伝える。プロジェクト全体の健全性(軌道から外れていないか、予算通りに進行しているか、変更指示に従っているかなど)についての洞察を提供する。
プロジェクト収益性は通常、以下の収益性指数の式を使って計算する。収益性指数の計算式は、
収益性指数 = 将来のキャッシュフロー/プロジェクト当初投資の現在価値。
プロジェクトの収益性指標を使うと、プロジェクトの潜在的価値または収益性を評価することができる。チームはリソース獲得に向けて組織内で争うことが多く、プロジェクト収益性指数はどのプロジェクトを追及すべきかを決定する際の指標となる。
プロジェクトステータスレポートは、プロジェクトまたは業務のステータスに関連する情報の詳細を記した文書である。プロジェクトマネージャーやクライアント、ステークホルダーについての情報を繰り返し伝えるが、予算支出やタイムライン、次のステップなどのプロジェクトの健全性の指標については詳細を含める。
プロフェッショナルサービス自動化ソフトウェアは、自動化を使って可視性を高め、非効率性を削除するソフトウェアのカテゴリーを指す。従業員が事務仕事に時間を費やし過ぎると思われる場合は、PSAソフトウェアを使って時間効率の悪いアクティビティを自動化し、リソースを管理し、タイムトラッキングをサポートする。
売買契約はベンダーとクライアント間で締結し、ベンダーがプロダクトまたはサービスの販売に同意し、クライアントはその購入に同意する。販売に関する文書として使用でき、主に不動産取引の際に使用される。
提供した役務の受取書は、完了した作業のドキュメントとしての機能を果たし、通常ベンダーが発行し、クライアントは自身の記録として保管する。
リソース予測は、組織のビジネス目標と計画されたプロジェクトに基づいて将来必要となるリソースを決定するプロセスである。リソース予測では、リソースへの要件を示すために過去のデータを使用することが多い。
リソース管理は、プロジェクトまたは組織の目標を達成するために、使用できる時間や予算、設備、人材を活用するプロセスである。このタイプのリソースには制限があることが多いため、最高の成果を挙げるためにはリソースの効率的な管理が重要である。
リテーナーモデルとは、ベンダーが継続的にサービスを提供する際の料金体系である。これは、制限付きまたは一度きりのプロジェクトおよび作業に対して合意した料金を顧客が支払う固定料金体系とは異なる。
役務契約は、ビジネスの取引やビジネス関係の条件を確立する契約である。例えば、ITコンサルタントとそのクライアントは、利用規約やサービス期間、料金、プライバシー宣言などを定めた役務契約を締結することが多い。
サービス価格モデルは本質的に、提供したサービスに対して顧客に請求する方法である。ベンダーはリテーナー契約に基づいてサービスの料金を請求することもできるが、顧客のニーズに最も適したバンドルのサービスに基づいて請求することもできる。
サービスリソースプラニングは、プロフェッショナルサービス企業の利用可能なリソースを管理するプロセスである。プロフェッショナルサービス企業は、しばしば、プロジェクトのさらなる可視性や従業員の可用性についての最新情報などを提供するソフトウェアを使用して、これらのリソースを計画する必要がある。
サービス構造は組織内でサービスを分類する手法である。これにより、プロフェッショナルサービス企業内のチームの説明責任が向上し、クライアントに提供するサービスのレベルとクオリティが向上する。
実費精算契約は、供給物、その他の設備、また労働時間への報酬としてベンダーが支払いを受けるための契約である。マテリアルの価格がその時点で不明確であったり変動する可能性がある場合に最もよく使用される。
タイムトラッキングは、完了したサービスや作業に対してクライアントに請求するために時間報酬体系で請求する企業にとって大変重要である。従業員の生産性レベルの監視にも利用できる。
人材配置の最適化は、組織のより広範なビジネス目標と戦略に沿った方法で、適切な人材を採用および配置するプロセスである。
チームキャパシティプラニングは、プロジェクトの完了に必要な生産能力を決定するプロセスである。
チームステータスレポートは、クライアント、ステークホルダー、プロジェクトチームのメンバーに提供するアップデートである。プロジェクトの進捗状況やマイルストーン、次のステップの概要などの情報が含まれる。また関係者にプロジェクトの健全性についての情報も提供し、プロジェクトが前進するための道を切り開く。
稼働率は、請求可能または価値のあるタスクに費やした時間と、利用可能な時間をパーセンテージで表す方法である。例えばサイモンが週40時間働き、そのうちの29時間を請求可能なタスクに費やした場合、彼の活用率は72%になる
プロジェクトマネージメントにおける可視性とは、プロジェクトの成功に絶対必要な重要な環境を提供できる正確で最新の情報の可用性を意味する。
クライアント関係管理はクライアントリソース管理としても知られ、サービス最適化と顧客保持を目的として顧客とのコミュニケーションや顧客の情報を管理するプロセスである。CRMソフトウェアは、販売や顧客とのコミュニケーションに活用できるようにこのデータを管理する。
運用効率は、運用効率の式を使って計算する。運用効率の式は運用コストを収益で割る。
生産時間の計算は、従業員のある一定期間の生産時間(通常1年間)の決定に使用される。1年間の日数(365日)から週末、祭日、休暇、その他の届け出欠勤を引く。1日の通常就業時間(フルタイム社員の平均は8時間)にその数字を掛ける。
リソースキャパシティ管理では、プロジェクト完了に必要な使用可能な時間と作業に関連するリソースレベルを評価する。
サービスキャパシティの管理は、品質を落とすことなくサービスレベルを維持するというコンセプトである。例えば、企業に10のプロジェクトを同時に実行する人材がいる場合でも、品質を落とさないためには、最大7つのプロジェクトしか引き受けられない場合が挙げられる。
迅速な生産、および必要な場合には定期的な修正ができるよう業務を短期のサイクルに分割し、顧客が真に求めるプロダクトを作成するプロジェクトマネージメント手法。