プロジェクト管理におけるクリティカルパス法とは? クリティカルパス法(CPM)は、一連のプロジェクトのアクティビティをスケジュールするためのリソース利用アルゴリズムです。 CPMを使用するための基本的な手法は、以下を含むプロジェクトのモデルを構築することです: プロジェクトの完了に必要な全タスクのリスト タスク間の依存関係 各アクティビティが完了するのにかかる時間(期間)の予測 この情報を使用して、最長となる依存関係のあるアクティビティを特定し、それらを開始から終了まで見積もることでクリティカルパスを決定できます。 最長のアクティビティ、つまりクリティカルパスを特定したら、トータルフロートと呼ばれる、プロジェクト期間を長くしない範囲でアクティビティを遅らせることができる期間を簡単に特定できます。 クリティカルパス法をプロジェクトで使用する それでは、クリティカルパス法のコンセプトをシンプルで現実的な例として、パーティーの計画で実証します。 このプロジェクトをどのように計画し、実行するべきですか? プロジェクト範囲を定義する 第一に、プロジェクトを完了するために終了しなければならないタスクのすべてを定義する必要があります。 パーティーの例では、次のような状況が考えられます: 日付と場所を選択する 余興のリストを作成する 音楽の準備をする 友人を招待する 飲み物や食べ物を用意する キャセロールを調理する パーティーを主催する これらのタスクを個別に見ると、他のタスクが完了するまでは、それらのタスクの一部を開始できないことがわかります。 つまり、一部のタスクは他のタスクに依存しています。 これらの関係を下表に示しています: タク名 依存関係 日付と場所を選択する - 究極のプレイリストを作成する - 音楽の準備をする - 友人を招待する 日付と場所を選択する 飲食物を買う 友人を招待する 有名なキャセロールを調理する 飲みもの、食べものを用意する パーティーを主催する キャセロール、音楽 「友人を招待する」、「 飲み物や食べ物を用意する 」、「キャセロールを調理する」、「パーティーを主催する」といったアクションは一連のアクションであり、成果を得るには順番を守って実行する必要があります。 このようなタスクは順次処理(シーケンシャル)アクティビティと呼ばれています。 これらのタスクは、プロジェクトの開始(「日付と場所の選択」)と共に、プロジェクトを完了するのに最も重要なステップです。 したがって、これらのアクションはクリティカルパス上に置かれます。 クリティカルパス法とクリティカルパスの特定 クリティカルパス法の背後にある重要なコンセプトは、他のタスクが終了するまで特定のタスクを開始できない、ということです。 これらのタスクは順番に完了する必要があり、各段階は次の段階が始まるまでに完了しなければなりません。 サンプルのスケジュールがどのように見えるのかを示すためにWrikeのガントチャートを使用しました: Wrikeの無料トライアルでガントチャートビューをチェックしてください クリティカルパスは、プロジェクトの開始から終了まで最長となる一連のアクティビティで構成されることから、プロジェクトを特定の期間までに確実に終了させられるように完了しておく必要があり、 クリティカルパス上のアクティビティは厳密に管理されなければなりません。 クリティカルパス上のひとつのジョブが遅れた場合は、スケジュールを元に戻すための行動を直ちに取らないと、プロジェクト全体に遅延が生じます。 完了までに30日かかるプロジェクトがあると想像してください。 クリティカルパス上の最初のアクティビティが1日遅れている場合、クリティカルパス上の別のアクティビティを1日早く完了できない限り、プロジェクトの完了までに31日かかります。 クリティカルパスは基本的にプロジェクトスケジュールの終了日を決定します。 様々なプロジェクトパス 1つのプロジェクトに複数のクリティカルパスを設定して、複数のパスを同時に実行することもあり得ます。 これは、タスク間の複数の依存関係、または同じ期間に実行される別々のシーケンスに起因します。 プロジェクト管理のクリティカルパスには、プロジェクトに関連する重要なアクティビティがすべて含まれている場合とそうでない場合があります。 実際、クリティカルパス上のアクティビティが必ずしもプロジェクトで最も重要とは限りません。 同時に、クリティカルパス上になくても、プロジェクトの成功を左右するタスクもあります。。 クリティカルパス法を理解するには、期限内に完了することが非常に重要なアクティビティを判断する必要があります。 しかし、クリティカルパス上にない他の活動も非常に重要であるので注意が必要です。 リソースの制約とは?またそれらが重要である理由は? プロジェクト管理における従来のクリティカルパススケジュールは、因果関係に基づいています。 私たちのプランでは、これらの依存関係をすでにマーク付けしています。 (例えば、材料を買わずにキャセロールを調理することは不可能です)。 ただし、プロジェクトでは、考慮する必要があるリソースが限られている場合があります。 この制限により、リソース制約と呼ばれる依存関係が生じることがあります。 チームで作業する場合は、プロジェクトをチームメンバー間で分担することができます。 この例では、日付と場所を選択してゲストを招待しているときに、友達の1人がプレイリストを作成し、別の人が飲食物を入手できます。 上のチャートのように、タスクは並行して実行できます。 ただし、プロジェクトの責任者があなただけであれば、2つの場所に同時にいることはできないため、リソースに制約があります。 この場合、クリティカルパスは異なって見えます。 上のチャートでは、日付と場所を最初に選択する必要があり、後になって初めて余興のリストを作成できると仮定しています。 ただし、プロジェクトの状況によっては、これらのタスクを異なる順序で実行することができます。 このようなクリティカルパスは、リソースクリティカルパスと呼ばれています。 この手法は、各アクティビティに関連するリソースを含めることができるようにするための、従来のクリティカルパス法を拡張したものとして提案されました。 リソースまで考慮されたスケジュールは、リソースのボトルネック(すなわち、要求された時間にリソースを利用できないこと)に起因する遅延を含むことがあり、それによってクリティカルパスが長くなることがあります。 プロジェクトの長さを計算する プロジェクト管理では、クリティカルパスは最長期間を形成する一連の依存関係のタスクであるため、プロジェクトを完了するのに最も効率的なタイムラインを決定することができます。 パーティーの例に戻って、あなたが自分ですべてを実行しなければならないと仮定しましょう。 各アクティビティにかかる時間の長さを見積もりました。 また、クリティカルパス上のタスクごとにおおよその開始時間を決定しました。 次にその決定内容を示します: タスク 期間 開始 日付と場所を選択する 2時間 月曜日 余興のリストを作成する 3時間 月曜日 音楽の準備をする 1時間 月曜日 友人を招待する 2日 月曜日 飲食物を買う 1日 火曜日 有名なキャセロールを調理する 2時間 水曜日 パーティーを主催する 2時間 水曜日 ここで、非常に重要なタスクの期間をすべて集計すると、プロジェクト全体を完了するのに必要なおおよその時間が得られます。 この場合、「余興のリストを作成する」と「音楽の準備をする」は、クリティカルパス上にはないため、集計期間は3日間と6時間です。 期間を開始時間に追加すると、最も早いプロジェクト完了時間を計算できます。 CPMを理解することで、この計算を迅速かつ正確に行うことができます。 。 クリティカルパス法の柔軟性 クリティカルパス法は、複雑ではあるがかなり予測可能なプロジェクト用に開発されました。 ただし、実際には、そのようなプロジェクト管理は多くありません。 クリティカルパス法の技法を使用して作成されたスケジュールは、守られていない場合が多いのです。 すでに述べたように、クリティカルパス上のアクティビティの遅延は、完了日に直接影響します。 新しい要因が発生し、別のリソースの制約が生じる可能性があります。 例えば、リビングルームを友人と改装しようとしているとしましょう。 この場合、タスクリストは次のようになります: 古い家具を処分する 壁をペイントする 天井を修繕する 新しい家具を設置する 友人のタスクは、次のとおりです: 新しいカーテンを選ぶ 新しいカーテンをつける クリティカルパスでの並列タスク この例では、カーテンタスクはサブプロジェクトを形成し、クリティカルではないパスとして扱うことができます。 友人はあなたのプロジェクトが終わる前ならいつでも「新しいカーテンを選ぶ」および「新しいカーテンを掛ける」ことができます。 カーテンのタスクには開始日および終了日に柔軟性があるため「フロート」と見なされます。これらのタスクは並行して行われるため、クリティカルパス上には配置されません。 このプロジェクトがガントチャートでどのように表示されるかを次に示します: 仮に並列タスクのいずれかが大幅に遅れるとすれば、プロジェクト全体が予定通りに完了できなくなるでしょう。 したがって、並列タスクには常に注意を払う必要があります。 クリティカルパスの変更 それでは、カーテンの選択により、当初の予測よりも友人のタスクに時間が長くかかったとしましょう。 この遅延はプロジェクトの終了を遅らせます。 新しいカーテンがないと改装は不完全なものになるため、以前にはクリティカルではなかったパスがクリティカルになります。 最初のクリティカルパスが変わります。 クリティカルではないタスクを監視するには、プロジェクトのスケジュールを最新の状態に保ちます。 それが、任意の時点でのプロジェクトの場所、当初の計画どおりに実行されるかどうかを正確に知るための唯一の方法です。 以下のビデオでは、クリティカルパス法(CPM)について詳しく紹介しています。 クリティカルパス法は役に立つと感じたでしょうか? また、その理由をぜひお聞かせください。 クリティカルパス法の知識のブラッシュアップに使用できる他のリソースは次の通りです: クリティカルパス法、セミナー、スタンフォード クリティカルパス法の説明、米国保健社会福祉省 クリティカルパス法の基礎知識ハーバードビジネスレビュー
2021 年の始まりに、この喜ばしいニュースを皆さんと共有できることを大変嬉しく思います。このたび、Wrike は、Citrixファミリーの一員となる契約に合意しました。今後は両社のパートナーシップのもとに、デジタルワークプレイス革命における新たな領域の開拓をさらに推し進めてまいります。2020 年に市場が激変したこと、「ネクストノーマル」への移行が待ち望まれていること、そしてワークマネジメントソリューションの需要が急増していることを考慮すると、今回のパートナーシップの締結はタイミングの面でも最高のものだったといえます。 共通のミッションと丸い円の完成:お互いを補完する Citrix と Wrike のパートナーシップ Citrix と Wrike のパートナーシップを考えるとき、私たちのミッションの共通性は非常に大きな意味を持ちます。Citrix のミッションは、お客様に最高の仕事をしていただけるようにエンパワーする(力を引き出す)ことであり、Wrike のミッションは、お客様に人生で最高の仕事をしていただけるようサポートすることです。こうした共通するミッションを掲げているからこそ、自然と同じゴールを目指し、心を一つにしてミッションの実現に向けて取り組んでいくことが可能となります。これが、Citrix とともにビジネスを進めていけることを Wrike として非常に嬉しく受け止めている理由の一つです。Citrix と Wrike は、お客様の仕事にとって最適な未来を実現するために一丸となって邁進していきます。次の図は、Citrix と Wrike がそれぞれの強みを持ち寄ることで、幅広い部門のお客様にさらなる価値を提供できるようになることを示しています。 相互に補完的なソリューションによる価値提案の強化 Citrix の一員になることで、私たちのミッションをより迅速に達成できるようになります。Citrix と Wrike はともに手を取り合い、働く人々が最高の成果を出せるようにエンパワーする、未来のワークプレイスを構築していきます。Citrix は、あらゆる場所で仕事を進めるために必要なシステム、情報、ツールなどの業務リソースへの統一された安全かつ信頼性の高いアクセスを提供します。Wrike は、さまざまな部門で働く人々とデータ、アプリケーションをデジタルプラットフォーム上で統合します。Citrix の統一的なワークスペースインフラと Wrike のコラボレーションワークマネジメントの機能が組み合わさることで、従業員はもっとも重要な業務に集中できるようになるため、これらのソリューションを導入した組織はビジネス成果をよりすばやく実現できます。 市場の変化 2020 年、私たちの働き方は劇的に変化しました。そしてこの状況は今後も継続します。出社して働くことがゼロにはならないにしても、オフィスでもオフィス以外でも、同じように生産性を発揮できる環境の整備が、多くの会社にとって急務です。大々的にテレワークが導入され、デジタル化が進む中で、組織は従業員の生産性とモチベーションを維持しなければならないというプレッシャーに直面しています。このため、デジタルトランスフォーメーションへの本気の取り組みが飛躍的に増加しました。 また、従業員の燃え尽き症候群による離職や、オンライン会議の多さによってデジタル疲労に陥ることも組織が懸念している問題のひとつです。この状況を乗り切るには、必要なツールを持った従業員が、どこにいても、どんな状況であっても、生産性を上げられるようにすることが不可欠です。私たちは、この問題について 10 年以上の進化を積み重ねてきた最先端のプラットフォームで、業界が「ネクストノーマル」に円滑に対応できるよう支援していきます。 統一されたワークスペースインフラストラクチャ + CWM = 未来のワークプレイス Wrike はワークマネジメントツールの中でも、AI の活用に積極的な投資を行い、2020 年にはプロジェクトのリスク予測などの先駆的な機能をリリースしました。AI と自動化による未来のワークプレイスの構築で、Wrike は一貫して業界をリードしています。また、AI や自動化だけに限られず、Citrix と Wrike はここ数年の間、デジタルイノベーションをもたらす技術の開発に熱心に取り組んできました。 ワークプレイステクノロジーの分野における複数のカテゴリーで業界をリードする Citrix は、これからの新しい働き方をエンパワーする製品群をエンドツーエンドで提供しています。このラインナップにさらに Wrike が加わることで、お客様が仕事のあらゆる側面で最高の生産性を実現できるような完全なワンストップ型のソリューションを提供する体制が整うことになります。先ほど掲載した丸い円の図とともに、このセクションの見出しにある「統一されたワークスペースインフラストラクチャ + CWM = 未来のワークプレイス」という式で、私たちは